研究員の紹介
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2020年4月より、金沢大学 慢性・終末期看護技術学分野の責任者となりました。
前任の稲垣美智子教授の「看護」を引き継ぎ、教育・研究・社会貢献に努めていく所存です。
私たちの研究室では、病む人たちの声を丁寧に聴くことをとおして、“ひと”を大切にすることを学びます。また、そのことをとおして、”健康障害を持つということ“がどういうことなのかを分かり、患者さんと家族の立場から感じ・考える看護師としての姿勢を育みます。私たちは、研究者としての学びが看護ケア提供者としての感性を磨くことに繋がると信じ、日々、精進してまいります。
また本教室には、小児糖尿病サマーキャンプおよび糖尿病看護ケア研究会の拠点を置いており、今後も看護ケアおよび看護を学ぶ基地として、多くの方々との繋がりを大切にしていきたいと考えています。 |
臨床実践看護学講座慢性看護技術学分野
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役職 |
名前 (ふりがな) |
研究分野・一言コメント |
教授 |
藤野 陽 (ふじの のぼる) |
研究分野:遺伝性心血管疾患の遺伝学的検査と臨床病態の解明
コメント:循環器専門医・総合内科専門医として、遺伝性心血管疾患を含めて、糖尿病の診断・治療も行っています。
Email :nfujino@mhs.mp.kanazawa-u.ac.jp |
准教授 |
堀口 智美 (ほりぐち ともみ) |
研究分野:糖尿病患者の家族サポートの活用
コメント:糖尿病患者さんが家族と共に歩めるような看護を提供できるように研究を進めていきたいと思っています。
E-mail :horiguchi@mhs.mp.kanazawa-u.ac.jp |
助教 |
浅田 優也 (あさだ ゆうや) |
研究分野:男性糖尿病患者の運動療法と体認識の関連について
コメント:男性糖尿病患者の「糖尿病である体認識」が運動療法に与える影響について研究しています。実施・継続が難しいとされる運動療法について研究を続けていきたいと考えています。
E-mail :y-asada@staff.kanazawa-u.ac.jp |
助教 |
藤田 結香里 (ふじた ゆかり) |
研究分野:2型糖尿病と医療者との関係構築支援について
コメント:糖尿病患者さんが医療者と良好な関係を保ちながら通院が継続できるような支援方法を研究しながら考えていきたいと思っています。
E-mail :yukarif@staff.kanazawa-u.ac.jp |
2024年度 所属院生(所属時昇順)
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課程 |
名前 (ふりがな) |
研究分野・一言コメント |
博士後期 |
磯見 智恵 (いそみ ちえ) |
研究分野:がん看護
コメント:頑張ります |
博士後期 |
宮西 紗矢佳 (みやにし さやか) |
研究分野:看護教育
コメント:社会人入学で両立にむけ不安も多いですが、学びを深め、臨床に生かしていきたいです。 |
博士後期 |
熊倉 良太 (くまくら りょうた) |
研究分野:血液透析患者の運動療法について
コメント:患者さんに少しでも貢献できる研究にしたいと思います。 |
博士前期 |
成川 弥怜 (なりかわ みれい) |
研究分野:妊娠と糖尿病
コメント:2年生になり、研究も本格的に始まるなかで、自分のやってきたことを最大限に生かせる1年間にしたいと思います。未知なことへの挑戦を絶えず行えるように頑張ります。 |
博士前期 |
山本 唯郁 (やまもと ゆい) |
研究分野:高齢者糖尿病
コメント:研究活動が本格的に始まります。その中で、自身の明らかにしたい部分を明らかにするために対象となる方を深く理解して行きたいと思っています。 |
修了生のことば
鈴木 健太(2019年度博士前期課程修了)
慢性・終末期看護技術学分野研究室の強みは、縦と横そして先生とのつながりの強さにあると思います。毎回のゼミでは先生からは勿論、同期や先輩後輩、時にはOBの方とも熱いディスカッションを行い、研究に関して意欲的に学びを深める事ができました。また、院生も様々な経歴の方が集まっている事で意見や考え方の多様性に触れる事ができました。また、研究のこと以外にも先生方が色々と相談に乗って下さった事、慢性研究室が運営する糖尿病サマーキャンプの運営や、看護師として臨床で働く院生の姿から様々な学びや刺激を得る事が自身の成長につながったと思います。この様に慢性・終末期看護技術学分野研究室は、研究の事は勿論のこと、様々な事を学び、刺激し合い、活気のある大学院生活を送る事ができるつながりの強い研究室です。自分はこの経験した財産を生かし、今後より活躍できる様に努力していきたいと思います。
廣野 耕己(2019年度博士前期課程修了)
金沢大学糖尿病ケア研究室は、慢性期看護に熱い人達が集まっています。看護研究で本当にやりたいことや知りたいことを、思い切り追求できる研究室だと思います。先生方は看護分野のプロフェッショナルで、研究で行き詰まったときは道を示してくださり、研究者としてあるべき姿勢を示してくださいます。また、院生からもいろいろな視点からの意見をもらえるので、自身の研究の新たな気づきがたくさん得られます。さらに、年に2回創傷研究室と合同のゼミもあり、より多くの考え方、見方を研究に取り入れることが出来ます。
学外での活動として、年に1回日本糖尿病教育・看護学会学術集会(JADEN)に参加し、糖尿病関連のものをはじめとした、様々な研究や糖尿病医療の最先端を学び得ることができます。また、北陸小児糖尿病サマーキャンプを主催しており、1型糖尿病の子供達と共に一夏を楽しく、そして有意義に過ごすことが出来ます。このように、金沢大学糖尿病ケア研究室は、糖尿病をはじめとした慢性期看護について、広く深く学べる所だと思います。
学問の観点から看護をもっと探求したい、自分の看護をより良いものにしていきたい、教育者として看護に携わっていきたい。そんな熱い想いをお持ちの皆様、是非金沢大学糖尿病ケア研究室にお越しください。
本保 裕子(2019年度博士前期課程修了)
私は看護師として勤務していましたが、様々な臨床の場面でもっと質の高い看護ができたのではと悩み、もう一度学びたいという気持ちから社会人入学しました。稲垣研究室には一般入学の方、社会人の方、様々な年代の学生が在籍していましたが、稲垣先生の熱心な指導の元、全員が真摯に看護に向き合い研究テーマに取り組んでいました。ひとりひとりの研究テーマに対し、毎週、先生方、先輩方も一緒に繰り返しディスカッションが行われ、その都度、丁寧な指導をしていただき、新たな発見につながっていきました。
「仕事と学業の両立は大変でしょう」とよく聞かれましたがそんな事はなく、学ぶ楽しさ、それを実践し活かす事が出来た時の喜びの方が上回っていたように思います。あっという間でしたが、充実した日々を送れ、心から入学してよかったです。そんな濃い時間を過ごせる研究室です。
宮西 紗矢佳(2019年度博士前期課程修了)
私は分野が違いますが、稲垣先生を頼ってこの研究室に来ました。社会人をしながら一人で頑張ろうと思い、入学しましたが、実際には多くの同期や先輩方や後輩と共に楽しい2年間を送ることが出来ました。自分がやりたい事をやりたいと思い、納得するまでディスカッションを繰り返したことはよい経験となりました。最後には、私以上に私のやりたい事を理解して下さり、出来上がった論文は自分のやりたかったことそのもので、満足のいく結果となりました。ありがとうございました。
北川 麻衣(2018年度博士前期課程修了・2021年度博士後期課程修了)
慢性看護研究室は、「患者・家族の希望となる研究をしたい」、「臨床での疑問を解決したい」、「大学院で勉強したい」といった思いを持つ方にはぴったりの場所です。私自身、この思いを胸に抱き、先生方からのご教授を受けたい一心で大学院への進学を決意しました。慢性看護研究室の先生方は、院生の関心を尊重しながら研究者としての姿勢を教えてくださいます。そして、院生も看護に対する熱い志をもつ方ばかりです。ゼミでは、先生方と院生の多角的な視点での意見交換が行われ、とても良い刺激となります。稲垣名誉教授の“研究は患者・家族の夢”という言葉は、私の研究者としての礎となっています。慢性看護研究室は、研究者としての力はもちろんのこと、「看護」を担う者としての姿勢を育ててくれる場所です。
栗原(大橋) 佳代(2017年博士前期課程修了・2020年博士後期課程修了)
私は、看護をより深く学びたいという思いから大学修了後そのまま大学院に進学しました。大学院では研究活動を通して物事を多角的にとらえ、論理的・客観的に理解する思考能力や他者に自分自身の考えを明確に伝える技術を身に着けることができました。また、看護理論の授業や研究室の先生方の専門的知見に基づいた授業から、看護の対象となる患者さんの全体像を捉える力、アートとしての看護技術を学部生の時以上に学ぶことができました。こうした学びから、看護の奥深さと素晴らしさを改めて感じることができました。また、同期・先輩・後輩にも恵まれ、よりよい看護を追求するためにみんなで切磋琢磨してとても有意義な時間を過ごすことができました。
臨床現場で働いていた時や今大学教員として学生と関わる中で困難に感じることが多々ありますが、その時に支えとなっているのは、この研究室で培った看護観や尊敬する先生方のお言葉、研究室で過ごした思い出、そしてともに学んだ仲間です。
私は昨年大学院を修了しましたが、先生方や研究室の仲間との繋がりは継続しており、質の高い看護の提供や看護学の発展のためにできることを日々検討しています。
今後も新たな仲間が増え、看護全体がよりよくなっていくことがとても楽しみです。
加藤 千夏(2012年度博士前期課程修了・2019年度博士後期課程修了)
40歳を過ぎて院生となり、最も難しいと感じた自分自身の課題は、「臨床脳」から「研究脳」への切り替えでした。幅広い層の院生たちと教員とのディスカッションは、「現象」の捉え方を鍛え直す場であり、自分の知識や考え方の浅はかさを思い知りました。この研究室の修了生として「人に寛容になる」ことができるよう、研究室の教えを胸に刻み、これからも地道に歩んでいこうと思います。
誉田 恵理(2012年度博士前期課程修了・2019年度博士後期課程修了)
慢性・終末期看護技術学分野研究室は、それぞれの院生の「らしさ」をとても大切にし、さらにその「らしさ」に応答し時間をかけて育ててくれる場所だと思います。その人らしさに温かなまなざしを向け、よりベストな状態へと変化させられる看護実践者に憧れていた私にとって、慢性・終末期看護技術学分野で受けた教育は、憧れていた看護そのもののように感じました。
博士課程在学中はさまざまなライフイベントがあり、何度となく立ち止まってしまいましたが、それを乗り越え前に進めたのも、信じて支えてくださった先生方、院生の仲間たち、そして家族のおかげです。稲垣研究室で大切にしている看護を、次は私が一人でも多くの方に届けられるよう、今後も精一杯努力していきたいと思います。
髙橋 慧(2013年度博士前期課程修了・2019年度博士後期課程修了)
稲垣研究室は、研究を通して自分の関心のある領域の看護ケアを豊かに創造できる研究室だと思います。先生方や院生と一緒にディスカッションを重ねることで、納得がいくまで考えを深めことができます。慣れない研究手法に取り組む場合も、迷ったときには先生方や先輩方からアドバイスを多くいただけるので、諦めずに取り組むことができました。
稲垣研究室は、社会人もゼミに参加しやすいように配慮くださるので、社会人院生の方も安心して研究に取り組むことができると思います。私は石川県外から大学院に通っていましたが、ゼミに参加して先生方やともに研究に取り組む院生の皆さんにお会いし話すことで、次も頑張ろうという気持ちをいつももらっていました。博士課程は厳しい道のりではありますが、稲垣研究室だったからこそ、モチベーションを保ち楽しみながら研究に取り組むことができたと感じています。
藤田 祐子(2015年度博士前期課程修了・2019年度博士後期課程修了)
私は、新卒看護師として地元の病院に就職すると同時に、博士後期課程に入学しました。慣れない社会人生活と研究の両立はとても大変でした。しかし、稲垣研究室は私の居場所であり癒しでした。研究も計画、調査、分析、考察、どの段階もそれぞれ大変でしたが、その苦労を分かち合える仲間がたくさんいました。また、月に1回開催される博士後期課程の社会人ゼミでは、ディスカッションを重ねることで研究がより豊かになることを実感できました。県外生のため通学に時間はかかるものの、稲垣研究室に行くことが私の楽しみでもありました。先生方もとても親身で私のペースに合わせてくださり、研究と仕事を両立することができたのだと思います。稲垣研究室で出会った方々とは、これからもずっと切磋琢磨しあっていくだろうと感じています。稲垣研究室ってみんなの居場所になるところだと思います。
歴代教授
稲垣 美智子
現在:金沢大学名誉教授
研究室 所在地
〒920-0942
金沢市小立野5-11-80
金沢大学 鶴間キャンパス(保健学科)
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Fax : 076-234-4351 (代)
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研究室責任者:多崎 恵子